
ニューヨーク旅行でワールドトレードセンターエリアを観光しました。
その中でも、同時多発テロの記憶が今でも強く残る9.11メモリアルパーク周辺について、観光記をまとめます。
9.11メモリアルパークとは
9.11メモリアルパークは、2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロの追悼施設です。
テロにより崩壊してしまったワールドトレードセンターのツインタワー。
その2つのタワーが建っていた、まさにその場所に2つの慰霊碑が建てられました。
その慰霊碑はそれぞれ、ノースプールとサウスプールと呼ばれ、それが9.11メモリアルです。
毎年9/11には、犠牲となった方々のご家族による記念式典が行われています。
これらのメモリアルパークは屋外にあり、式典などで制限されない限りは、誰でも自由に訪れることができます。
9.11メモリアルパークへのアクセス
9.11メモリアルパークは、ワールドトレードセンターのエリア内にあります。
ワールドトレードセンターは、周辺に地下鉄の駅が多くあるので、個人で行くなら地下鉄での移動が便利です。
私はコロンバスサークルの観光後にワンワールドトレードセンターへ向かったので、地下鉄A/C線で移動して、最寄り駅のひとつであるChambers St駅で下車しました。
Chambers St駅は最寄り駅の中でも少し距離があるほうですが、それでも地上出口から徒歩6分くらいで到着できます。
9.11メモリアルパークを見て回りました
まずはワンワールド展望台を観光し、その後に9.11メモリアルパークを見て回りました。
その時に撮影した写真も掲載します。

9.11メモリアルパーク敷地内の歩道。左側奥にメモリアルノースがあります

こちらがノースプール。サウスも同じような形状のプールになります
この写真で「プール」という名称になっているのがおわかりいただけると思います。
プールの端から中央に向けて、小さな滝のように水が流れ落ちるような造りになっています。

プールの縁には犠牲となった方のお名前が
メモリアルプールを囲む欄干に記されたお名前は、2,983名にものぼります。
そのお名前の配置は、テロの際に居た場所によってノースとサウスに分けられ、さらにグルーピングされているそうです。
- ワールドトレードセンター ノースタワーに居た方々
- アメリカン航空11便の乗務員と乗客
- 1993年2月26日のワールドトレードセンター爆発事件
- ワールドトレードセンター サウスタワーに居た方々
- 初動レスキュー隊員
- ユナイテッド航空175便の乗務員と乗客
- ペンタゴンに居た方々
- アメリカン航空77便
- ユナイテッド航空93便
さらにこの中で、勤務所属先、同僚、家族、友人などの関係性によりグルーピングされ、隣同士になるよう配慮されているそうです。
配置についてさらに詳しく知りたい方は、公式サイトをご覧ください。
この配置にあたり、関係性の調査やご遺族等の要望の聞き取り、そしてレイアウトに至るまで、相当大変な作業になることは容易に想像できます。
それでも、多くの人の思いと支えにより、このメモリアルプールが具現化されたと思うと、胸が詰まる思いです。
ここに刻まれている犠牲になられた方のすべてのお名前が、毎年行われる記念式典で読み上げられているそうです。

ノースプールと、奥に見えているオキュラス

メモリアルパークを訪れる人たち
隣接するオキュラス|Oculus
オキュラスは、9.11メモリアルパークに隣接した場所にある、とても特徴的な外観の建物です。
地下鉄や鉄道の「ワールドトレードセンター」駅であり、「Westfield World Trade Center」というショッピングモールも併設されています。
建物自体が写真映えすることもあって、NYの観光名所のひとつになっています。

オキュラスの外観。真っ白で羽が生えたようなアシンメトリーデザイン
何も知らずにひと目見ると「何あれー!?」と言ってしまいそうなほどインパクトがあります。

サイドから見ると扇形になっています
とてもインパクトのある外観ですが、内部はさらに不思議な空間になっています。

内部もまた真っ白で開放的な空間

真上を見上げるとワンワールドトレードセンターがちょこっと見えました

何かに食べられて、その体内にいるような気分…?
オキュラスは駅でもあるので、各方面からアクセスしやすいですし、自由に出入りすることができます。
最後に
9.11メモリアルパークとオキュラスについて、現地で撮影した写真と共にお届けしました。
時間があればメモリアルミュージアムへも立ち寄りたかったのですが、それは次回の機会にしたいと思います。
9.11はとても悲しい事件ですが、その事件に巻き込まれた人たちに寄り添い、立ち向かう人たちも多くいることを、メモリアルパークとミュージアムを通して知ることができます。
この場所は、決して簡単に「ぜひ訪れてみてください」と言える場所ではありません。
ですが訪れることによって、自分なりにこの場所と向き合って、感じること、考えることがあると思います。
それでは、これにて本記事はおしまいです。
最後まで目を通していただいてありがとうございました。
また別の記事でお会いしましょう